かつてイベントといえば、会場に人が集まって行う「リアル開催」が主流でした。
しかし、ここ数年で大きな変化が訪れ、オンライン配信とリアルイベントを組み合わせた「ハイブリッドイベント」が急速に普及しています。

この形式を採用することで、地理的な制約を超えて全国・世界中の参加者とつながることができ、視聴者の拡大、集客力アップ、そしてイベントの収益性向上に貢献できます。

この記事では、ハイブリッドイベントを始めるにはどのような準備が必要なのか、初めてハイブリッドイベントを開催する方に向けて、必要な機材・人員構成・よくあるトラブルと対処法までを詳しく解説します。

成功するハイブリッドイベントに欠かせない人員体制とは?

ハイブリッドイベントを成功させるには、会場・配信の映像や音声を制御するだけではなく、配信の全体進行、現場との連携、視聴者対応など、多岐にわたるタスクをこなす必要があります。
そこで活躍するのが、各専門スタッフです。

ハイブリッドイベントに必要なスタッフ

  • 配信ディレクター
    オンライン配信全体を統括し、スムーズな進行を管理
  • フロアディレクター
    ステージの進行を担当(規模に応じて2~3名)
  • テクニカルディレクター
    会場・配信の技術面を統括
  • 音響担当
    会場音響と、オンライン配信用の音を調整
  • カメラマン
    配信のクオリティを高めるためには複数人必要
  • スイッチャー
    複数のカメラ映像や資料映像を適切に切り替え
  • 照明担当
    会場の照明調整および配信映像の見栄えを考慮
  • モニター監視
    配信のトラブルをリアルタイムでチェックし、視聴者のQ&Aにも対応

たとえば、配信ディレクターは、全体の構成を理解しながら、現場とオンラインの進行を統括する役割を担います。一方、フロアディレクターはステージ上の動きを管理し、登壇者との連携を取るなど、現場の円滑な運営を支えます。

技術面では、テクニカルディレクターがネットワークや映像・音声の技術的な統括を行い、配信のトラブルを未然に防ぎます。
さらに、カメラマンやスイッチャーは、視聴者にとって見やすい映像づくりを担い、配信の“見せ方”をデザインする重要なポジションです。

音響・照明担当も見落とせません。特にハイブリッドイベントでは、リアルとオンライン両方での音声・照明のバランスが求められるため、専門知識が必要です。

これらの役割をトータルで担うには、少なくとも10名以上の人員が必要で規模が大きいイベントではさらに増員するケースもあります。

初心者が悩む「どんな機材を揃えればいいの?」

ハイブリッドイベント成功のポイント 機材の選定

初めてハイブリッドイベントに挑戦する方にとって、機材選定は大きなハードルです。

ハイブリッドイベントを成功させるためには、リアル・オンライン双方の参加者が快適にイベントを楽しめるよう適切な機材を用意することも重要です。

ここでは、ハイブリッドイベントをスムーズに進行させるために必要な代表的な機材を紹介します。

映像を制するカメラ機材

GMOグローバルスタジオのカメラ
GMOグローバルスタジオのカメラ

配信の品質を大きく左右するのがカメラです。
一眼レフや業務用ビデオカメラを使うことで、視認性の高い映像を届けることができます。
カメラの手ブレ防止には三脚が不可欠であり、映像の安定性を確保する重要な役割を果たします。

また、スイッチャーという機材を使えば、登壇者の映像やスライド資料、別のカメラ映像などをリアルタイムに切り替えることができます。
これは視聴者の理解や集中力を高めるためにも有効です。

音声機材の選定も重要なカギ

GMOグローバルスタジオの音響ミキサー
GMOグローバルスタジオの音響ミキサー

配信では、映像だけでなく音声のクリアさも重視されます。
ピンマイクや指向性マイクを使って登壇者の声をしっかり拾うことで、視聴者にストレスのない体験を提供できます。

また、ミキサーを用いて複数のマイク音声を調整・統合し、配信に適した音声バランスに仕上げます。
音声トラブルはクレームの原因にもなるため、慎重に選びたいところです。

ハイブリッドイベントに不可欠な機材・PC・ネット環境

GMOグローバルスタジオの調整室にある機材

ハイブリッドイベント成功のために必要な機材

  • 配信用PC:高性能なCPUと十分なメモリを備えたものが理想
  • 画像送出用PC:資料や動画をスムーズに配信するために別途用意
  • モニター:配信された映像を確認したり、登壇者が情報を確認したりする
  • 配信ソフトウェア:目的や用途に応じて、適切なソフトウェアを選びましょう。
  • エンコーダー:映像を圧縮し、スムーズに配信するための機器
  • 安定したネット回線:高速で安定した回線を確保(予備回線も推奨)
  • バックアップ機材:予期せぬトラブルに備えた予備の機材

配信に最適なPC構成

ハイブリッドイベントでは、配信のクオリティを左右するPCスペックと通信環境の安定性が成功のカギを握ります。
映像や音声が途切れたり、資料がうまく表示されなかったりすると、視聴者の離脱や満足度低下につながります。

配信用PCには、以下のようなスペックが推奨されます:

  • CPU
    Intel Core i7 以上 または AMD Ryzen 7 以上
  • メモリ
    16GB以上(複数アプリ・映像処理を同時進行)
  • GPU
    専用グラフィックボード(NVIDIA GeForce RTX など)搭載が理想
  • ストレージ
    SSD搭載で高速起動・安定稼働

配信用PCは高性能なCPU・十分なメモリを備えたものが理想です。
プレゼン資料や映像素材を表示するために別のPCを併用するケースも一般的です。

安定したネット環境の構築

忘れてはならないのがインターネット回線
特にオンライン配信では、回線が不安定だと映像や音声が途切れ、大きなトラブルにつながります。
有線接続+予備回線の準備があると安心です。

  • 有線接続を基本
  • 予備回線を用意
  • ルーター・スイッチ類は業務用グレードを使用
  • アップロード速度は10Mbps以上推奨

安定性を最優先にした構成が、安心して本番を迎えるための土台になります。

ハイブリッドイベントで起こりやすいトラブルと対策

どれだけ綿密に準備しても、トラブルはゼロにはできません
そのリスクに備えた運営が、成功の鍵となります。

ハイブリッドイベントならGMOグローバルスタジオ
  1. 機材トラブル
    • カメラやマイクが故障すると、配信が中断する可能性があります。
    • 対策:予備のカメラやマイクを用意し、迅速に交換できる体制を整えておく。
  2. ネットワークの不安定化
    • 配信途中で映像や音声が途切れる原因になります。
    • 対策:予備回線を確保し、有線接続を基本とする。
  3. 配信ソフトの不具合
    • ソフトウェアのクラッシュや設定ミスによるトラブル。
    • 対策:事前にテスト配信を行い、設定のバックアップを取っておく。

これらの事象に迅速に対応し、イベントの進行を妨げることがないよう、トラブル発生時に即対応できるテクニカルスタッフの常駐が理想です。

こうした課題を克服するには、経験豊富なプロに依頼するのも選択肢の一つです。

初めてのハイブリッドイベント運営、乗り越えるべき壁とは?

会場参加者
会場参加者
オンライン参加者
オンライン参加者

初めてハイブリッドイベントに取り組む際、不安を感じる方は多いと思います。

何から準備すればいいのかわからない

リアルとオンライン、双方のクオリティを担保するのが難しそう

リアルイベント・配信だけのオンラインイベントとは異なる配信・運営の知識が必要なため、最初から完璧にやろうとするよりも、経験者やプロに相談することがスムーズな成功への近道です。

GMOグローバルスタジオでは、豊富な経験を持つスタッフがハイブリッド配信の演出、進行までトータルサポート。
高品質な映像と音声、安定した配信環境を提供し、イベントの成功をお手伝いします。

「ハイブリッドイベントをやってみたいけど、不安がある」という方は、ぜひ当スタジオのサービスをご利用ください。

GMOグローバルスタジオのサポート内容

GMOグローバルスタジオ

私たちGMOグローバルスタジオでは、イベントの企画段階から、会場設計・機材手配・配信オペレーション・本番当日の運営まで、ワンストップでハイブリッドイベントをサポートしています。

これまでの実績に基づき、トラブルのない配信・高品質な映像・視聴者満足度の高い進行をご提供します。

GMOグローバルスタジオのハイブリッドイベント実績

GMOグローバルスタジオでは、企業イベント、株主総会、カンファレンスなど、多様なハイブリッドイベントを手がけてきました。
リアルとオンラインの特性を活かした構成と、安定した配信技術により、多くの主催者から高い評価を得ています。

経済産業省後援 パッションリーダーズ セミナー

GMOグローバルスタジオで開催した「パッションリーダーズセミナー」
GMOグローバルスタジオで開催した「パッションリーダーズセミナー」 (17)

2024年10月に会場での参加とオンライン配信を融合させたハイブリッド形式を採用したセミナーを開催。
リアル会場とオンライン配信の両立により、物理的な制約を超えた参加のしやすさを実現しました。

Immersive of iTero Lumina™ × exocad™ Exclusive オンサイトイベント

GMOグローバルスタジオで開催したインビザライン・ジャパン合同会社の「Immersive of iTero Lumina™ × exocad™ Exclusive オンサイトイベント」
GMOグローバルスタジオで開催したインビザライン・ジャパン合同会社の「Immersive of iTero Lumina™ × exocad™ Exclusive オンサイトイベント」

インビザライン・ジャパン合同会社様による新製品発表会を、ハイブリッド形式で実施。
会場と全国の歯科医師・関係者をオンラインでつなぎ、講演映像と資料投影のバランスが取れた高品質配信を実現。

GMOパートナーズ・カンファレンス 2025 2Q

GMOグローバルスタジオで開催したハイブリッドイベント
GMOグローバルスタジオで開催した「GMOパートナーズ・カンファレンス 2025 2Q」

GMOインターネットグループの社内カンファレンスを、リアル×オンラインのハイブリッド形式で実施。
全世界からパートナー(従業員)が同時参加し、グループ間の一体感と戦略共有を実現。
映像・音響・進行をワンストップでサポートしました。

2025年度 GMOインターネットグループ 入社式

GMOグローバルスタジオで開催した「2025年度 GMOインターネットグループ入社式」
GMOグローバルスタジオで開催した「2025年度 GMOインターネットグループ入社式」

会場での式典に加え、遠方の関係者向けにオンライン配信を実施。
高品質なカメラ映像とリアルタイム中継により、離れていても感動を共有できる式を実現しました。

ハイブリッドイベントでお悩みの方へ まずはご相談ください

GMOグローバルスタジオで開催した「GMO Developers Day 2024」

初めてで何から準備すればいいかわからない

配信や機材、人員の手配に不安がある

そんな方は、ぜひGMOグローバルスタジオにご相談ください

私たちはこれまで、株主総会・社内カンファレンス・医療セミナーなど、さまざまな業種・規模のハイブリッドイベントを成功に導いてきました
機材手配から当日の配信、トラブル対策まで、専門スタッフがトータルでサポートいたします。

初めての方にもわかりやすく、目的や規模、予算に応じた最適な運営プランをご提案します。

まずはお気軽にお問い合わせください。